souji_glass
私は掃除が大好きだ。毎日場所を決めては徹底的に掃除をする。今日はトイレと決めれば、床も壁も拭き、便器内にトイレットペーパーを敷き詰めてそこにドメス○をひたひたにさせて便器パックをし、タンクもピカピカに磨き上げる。もちろんトイレの小窓だって、サッシから何からピカピカである。今日はお風呂と決めれば、換気扇から排水溝まで新品同様に仕上げるし、台所と決めれば換気扇回りの油汚れからシンク下の棚の中までキチンとキレイにしないと気が済まない。だけどそれらをやり遂げたあとの達成感がたまらないのだ。

だけど一つだけ、家の中で掃除するのが憂鬱な場所がある。家の中にちゃんと掃除できない窓があるのだ。それは2階の窓である。外側を拭こうと思っても、手の届く範囲しか拭くことができない。棒を使って掃除しようにも、手を出すスペース分だけ窓ガラスが隠れてしまう部分があるので、汚い部分と綺麗な部分がはっきりと見えてしまい、達成感が全く得られないのだ。

そんなある日、2階の窓ガラスを無念そうに眺めている私を見て夫が言った。「窓ガラス、外して掃除すればいいじゃない」私は夫の言っている意味がよくわからなかった。外す?窓ガラスを?外せるの?夫が試したところ、いとも簡単に窓から取り外すことができてしまった。呆気にとられている私を尻目に、夫はガラスを庭に運び、ホースで豪快に窓ガラスを洗いはじめた。そして乾拭きをし、再び窓ガラスをはめてくれた。そこにはキラキラと輝く窓ガラスがあった。とても気持ちがいいけれど、私は何だか悔しい気持ちの方が強かった。

それ以来、2階の窓ガラスの掃除は夫が担当している。窓がきれいになりすぎて、ときどき鳥が窓ガラスに突っ込んでくるのが目下の悩みである。